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視力矯正手術 失明の危険はないの| レーシックラボ

視力矯正手術 失明の危険はないの?

近視人口約6000万人ともいわれる「近眼大国」日本。煩わしい眼鏡やコンタクトレンズから解放されたい。近視の人なら一度や二度そんな思いを抱いただろう。その願いがかなうという新しい視力矯正手術「レーシック」が注目されている。レッドソックスの松坂大輔選手やプロゴルフのタイガー・ウッズ選手らが受けたことでも知られ、昨年は国内で約20万人が手術台に乗った。失明の危険はないのか?

品川レーシックを訪問

12日午後。JR有楽町駅からほど近い品川近視クリニック銀座院を訪ねた。高層ビルの13〜15階を占め、延べ床面積約4000平方メートルのフロアに最新機器が並ぶ。眼科専門医や検査員ら約400人のスタッフが常駐する国内最大級のレーシック専門クリニックだ。

平日にもかかわらず、待合室は20〜30代を中心に会社員の男女ら数十人で埋め尽くされている。広報の高橋伴さんによると、平均で全国から1日約300人が来院し、月1万人近くが手術を受ける。

近視は角膜や水晶体を通過した光が網膜に届く前に結像してしまう現象。レーシックは屈折度を調整する手術で、角膜の上皮をミクロン単位で薄くめくり、表面をレーザーで削る。1980年代後半に海外から導入され、厚生労働省が00年に公式認可したのをきっかけに急速に普及した。

記者も体験

記者も手術の可否の判断に必要な無料診断を受けてみた。最初は「明所検査室」。おなじみの視力検査器具などが並ぶ。近視の度数や角膜の細胞数、眼圧など5項目を検査した後、「暗所検査室」へ案内された。ここでは角膜や水晶体に異常がないかを確認した。

最後に寝室で角膜の厚みを測った。薄すぎると手術を受けられない。パキメーターと呼ばれる針のようなもので目の表面に触れる。点眼麻酔をしているので痛みはまったく感じない。約3時間に及ぶ検査の結果は「手術可能」だった。

体験者の声

視力は高校2年から両目とも0・05。コンタクト生活に嫌気が差していたところ、手術で視力が回復したという上司に勧められた。手術台に仰向けになると、さすがに緊張した。「目の前の装置から『ビーン』という音とともに複数の光が迫ってきた。眼球に何かが触れる違和感はあったが、痛みはなかった」

10分程度で終了。翌朝、目覚まし時計を止めた自分の手がはっきり見える。十数年ぶりに味わう感覚だ。現在は両目とも2・0まで回復。「仕事の集中力も上がり、やって良かった」と振り返る。

まれに視力低下

やはり気になるのは「安全性」。失明など重篤な視力障害の可能性はないのか。日本眼科医会(三宅謙作会長)によると、術後に感染症や不正乱視、角膜混濁などの合併症を起こし、視力低下を招くことがごくまれにある。患者側が起こした損害賠償訴訟から類推すると、合併症で重度の視力障害となった患者は10万人のうち1〜2人。失明は確認されていないという。

眼科医会の千原悦夫理事は「安全性は高まったが、全員が1・0の視力を得られるわけではない。専門医のいる施設で事前に十分な説明を受け、術後のケアをしっかり受けることが大切」と話す。

レーシックメモ

厚生労働省の認可に伴い、眼科医が手術1件ごとに届け出る必要がなくなった。ここ数年は手術のすべてをコンピューターで自動制御する「イントラレーシック」が主流。
(1)手術の値段が100万円程度から20万円前後まで低下
(2)技術の進歩による安全性の向上
(3)利用した著名人の広告効果
などで市場が急拡大している。健康保険は適用されない。

品川近視クリニック3院(銀座、大阪、名古屋)のデータでは、事前検査の結果、約1割の人は角膜が薄いなどの理由で手術に適さなかった。合併症の危険から重度の糖尿病や妊娠中の人は手術を避けた方が良い。開院後の04年10月〜08年2月末までの累計で約23万人が手術を受け、平均値で0・08だった視力が1・65に回復した。1・0以下にとどまった人も2%いた。


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